再び始めていきます。
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変革運動への失望と経済的繁栄A
それに加えて、日本の経済成長は多少のつまづきはあっても持続し、たしかにいちおう「経済大国」「ジャパンアズナンバーワン」になったのである。そうした、経済的繁栄のなかで、「変革しなくなって、結構みんな豊かにやっていけるじゃないか」という雰囲気が蔓延し、日本全体を覆っていた。それが、70から80年代の基本的状況だと思う。
それをもっとも象徴するのは、72年に国連では人間環境会議が開催され、「われわれは歴史の転換点に到達した。今やわれわれは世界中で、環境の影響に一層の思慮深い注意を払いながら、行動しなければならない」という「人間環境宣言」が採択されているとき、日本では同じ年の同じ月に、田中角栄通産相の「日本列島改造論」がぶち上げられていたことである。そしてやがて、10年余りが過ぎ、84年の意識調査では、日本人の90パーセントが「中流」だと感じるようになった。首都圏の地価の高騰や消費税の強行以降、最近の調査では、少し落ちたようだが・・・・。
現実といってもいろんな現実があり、目先自分の身のまわりで見えていることだけで考え、地球レベルの現実に目を向けなければ、結構気楽にやれたのが、それ以降の日本の状況だった。日本のレベルでも世界のレベルでも、周辺、深部で危機は進行している。それに目をつぶって、「とりあえず自分たちは豊かに楽しくやってきたし、今後もほぼこのままで行ける、行きたい」と思っているのが、日本の相当多数の国民の意識であり、それが体制を支えてきたのであろう。
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